東大阪市菱屋西にある内科・循環器内科・腎臓内科、医療法人慶仁会 安田医院です。近鉄奈良線河内小阪駅より徒歩約4分。

熱中症にならないために

  • HOME »
  • 熱中症にならないために

熱中症にならないために、知っておくべき5つのこととその対策

熱中症にご注意!

毎年梅雨の時期を超えると、テレビのニュースで「熱中症で救急搬送」という言葉が飛び交いはじめるようになります。毎年6月~9月は熱中症が起きやすい時期ですが、ここ数年は夏場の暑さが厳しさを増しており、特に熱中症が起きやすくなっています。
これからの時期、熱中症にならない様に気をつけてお過ごし下さい。
このページでは、熱中症の症状、メカニズム、対策、予防についてご説明させて頂きます。
ご自身を守るために、そして周りの方へも注意喚起にもお役立て頂きましたら幸いです。

➀熱中症とは

熱中症とは、高温の環境の下に体がさらされることによって、体の働きに悪影響が出る状態を言います。
人間の体温は通常36度~37.5度の間を保っていて、もし温度が上昇した場合には「汗をかくこと」と「毛細血管を開くこと」の2つの働きで体温を下げようとします。しかし、ムシムシとした環境、具体的には湿度75%を超えると「汗をかくこと」で体温を下げることは難しくなるため、このような状況において熱中症が起きやすいのです。

➁熱中症の症状

それでは、熱中症になるとどのような症状が出るのでしょうか。
まずは大量の汗が出る、筋肉痛、こむら返り、あくび、めまいが起きることが多いです。
この時点で速やかに熱中症の対応ができれば体調は戻るのですが、症状が進むと頭痛、嘔吐、脱力感に加えて集中力や判断力の低下が出てきます。
さらに悪化すると、「時間や場所、人が分からない状態(見当識障害と呼びます)」になったり、肝臓や腎臓に異常を来したりという重篤な状態へ進んでしまいます。
2015年に日本救急医学会が以下のように熱中症の重症度分類を行っており、上に書いたような症状がⅠ度~Ⅲ度に分類されています。

熱中症の重症度分類

日本救急医学会 熱中症ガイドライン2015より

(一口メモ)高齢者の熱中症は症状が無い!

高齢者の熱中症

熱中症に限らず、ご高齢の方は体調の変化が自覚症状として出にくい事が多いです。
「肺炎だけれど熱や咳がほとんど出ない」、「心筋梗塞だけれど胸は痛くなく違和感だけしかない」など、症状と病気の重症度があまり関係しないこともしばしばあるのです。
ご高齢の方がいつもとちょっと様子が違う場合、いつもに比べてなんだか認知症っぽい受け答えをされる気がする場合には、何か体に異変が起きている可能性を考えなくてはなりません。特に暑い時期にこれらの症状が出た場合、もしかすると熱中症のサインかもしれません。気になる場合は一度医療機関への受診をお勧めします。

➂熱中症になりやすい状況

若い方とご高齢の方で、熱中症が起きやすい状況は異なります。
若い方は、暑い・湿度が高い・運動や労働、の3つが揃うと熱中症になりやすくなります。運動や労働が引き金なることが多いので、「労作性熱中症」と呼びます。
一方ご高齢な方では、熱中症になるほどの運動や労働をされるケースは多くないですが、若い方に比べて体内の水分が元々少なくなっている事に加え、暑さを感じにくくなっていたり、喉が渇きにくくなっていたりすることから、屋内で過ごされていても熱中症を起こすことがあります。これを「非労作性熱中症」と呼びます。
日本では、若い方の「労作性熱中症」は減ってきていますが、独居の方や老老介護の方が増えてきており、また温暖化も伴って「非労作性熱中症」は増加傾向にあります。

➃熱中症の対応

「熱中症の初期症状かな」と思われた場合は、まずは現場にて対応を行います。もちろん症状が重い場合には速やかへ医療機関への受診をお願い致します。
軽い症状や予防のためには、体を冷やす、涼しい場所へ移動する、水と塩分をあわせてしっかり飲む、といった対応が必要になります。これらは同時に行う方が効果的です。
水分を摂ることは熱中症にとても重要ですが、塩分と糖分をある程度一緒に摂取する方が、体の水分吸収効率があがります。1Lの水が入ったペットボトルに小さじ1杯の食塩、大さじ4杯ちょっとの砂糖を入れるとちょうど良いバランスになりますが、すぐに準備出来ない場合は市販の経口補水液(OS-1など。薬局で販売しています)は非常に効果的です。

(一口メモ)経口補水液って?

経口補水液

経口補水液とは、当初発展途上国での乳幼児の脱水症の予防や治療目的、特にコレラによる脱水治療のため世界保健機関が開発したものです。脱水症の時に効率よく水分を吸収するには、ナトリウム(塩の成分です)とブドウ糖(砂糖の成分です)が適切なバランスで含まれなければいけませんが、経口補水液は理想的な成り立ちをしています。日本ではOS-1(オーエスワン)が普及しています。
しかし、飲めば飲むほど良くなるわけではなく、目安として1日当たり学童や高齢者含む成人では500~1000ml、幼児は300~600ml、乳児は体重1kgあたり30~50mlが推奨されています。最近では口当たりの良いゼリータイプも市場に出ているため、好みに合わせて選んで頂く事も可能です。

➄熱中症の予防

では、熱中症はどのように予防すれば良いのでしょうか。
まずは熱中症が起きやすい環境、暑くて湿度の高い状況を避けることが第一です。屋内にいるときであっても、室温が適切になるよう留意してください。
さらに、適度な水分・塩分の補給も重要です。先ほど述べたような経口補水液をうまく使い、脱水状態を予防するようにしましょう。
これらのポイントに注意しながら、あとは熱中症症状の自覚がないか気を付けることも大切です。ふらつく、ぼーっとする、ムカムカ気持ち悪い、その様な症状があれば、熱中症の可能性を考えて早めの対策が必要でしょう。

(番外編)医療機関へ行くべき状況

「熱中症の予防や、身近で出来る対応はやったけれども、あまり症状が良くなっていない」
「どれくらいの症状になれば病院へ行けばいいんだろう」
病院へあまり行くことの無い方には、受診するということはハードルが高いかと思います。
では、どのような時に病院へ行くと良いかについて説明させて頂きます。
熱中症の初期症状、めまいや大量の汗、あくび、筋肉痛などが、上記の対応(冷やす、涼しい場所への移動、水分と塩分の補給)によって良くなっている場合はそのまま様子を見て頂いて構いません。
しかし、上記症状が様子を見ていても良くならない場合や、口から水分などを摂取できない場合、頭痛、嘔吐、倦怠感がある時や、集中力や判断力の低下などいつもと違う様子の際には医療機関の受診が望ましいでしょう。
「時間や場所、人が分からない状態(見当識障害と呼びます)」や、血液検査にて肝臓や腎臓の数値を含めて異常がある場合には入院での全身管理が必要となります。
またそこまで至らなくても、症状が強いときやすぐに同じ症状が出そうな場合には入院し経過を見ていく方が安心です。

これからの季節、熱中症が増えてきます。熱中症に限らず、自分がいざその状況になると、何もできない事もあります。知識として頭の片隅に置いて頂き、ご自身がそのような状況になった時、また周りでそのような症状の方がおられるときに、少しでも落ち着いて対応できることを願っています。
ご不明な事があれば、いつでも当院へお問い合わせください。

クリニック情報 Clinic Information

診療時間 Time Table

診療時間
午前診 9:00~12:00
午後診16:30~19:00

★…13:00まで
休診日:木曜午後・土曜午後、日曜、祝日

クリニックのご案内 Access

〒577-0807
大阪府東大阪市菱屋西3丁目4ー8

近鉄奈良線「河内小阪駅」
より徒歩4分

お気軽にお問い合せ下さい。

06-6721-0070

保険による禁煙治療 禁煙外来

健康教室

医療関係者の方へ

安田医院の歴史

院長通信はこちら

〒577-0807
大阪府東大阪市菱屋西3丁目4ー8

近鉄奈良線 「河内小阪駅」
より徒歩4分

連携医療機関について

PAGETOP
Copyright © 2018 医療法人慶仁会 安田医院 All Rights Reserved.