二次性高血圧について
二次性高血圧とは、通常の高血圧とは異なって、「明らかな血圧の高い原因がある場合」を指します。高血圧の方の1割がこれに当たると言われており、「ただ血圧が高い」だけでなくしっかりと原因を探すことが重要です。若いのに血圧が高い方、いくつも薬を飲んでいるのになかなか血圧が下がらない方、急激に血圧が上がってきている方などは、二次性高血圧の可能性を常に考えておく必要があります。具体的には、ホルモン異常や血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されている腫瘍がある場合(クッシング症候群・褐色細胞腫・甲状腺機能亢進症・原発性アルドステロン症)、腎臓や腎臓の血管に異常がある場合(腎性高血圧・腎血管性高血圧)、睡眠時無呼吸症候群など、様々な可能性が考えられます。極端な例では、血圧が急に高くなったため受診すると、ある種のがんが見つかるケースもあり得るのです。
これらが高血圧の原因の場合は、元になる病気を治療することによって、血圧の薬をのまずに済んだり、減らしたりすることが可能になります。
多くの場合、血液検査やエコー検査、睡眠時の検査などで調べることができます。いずれも当院では施行が可能です。