eGFRとは? ~腎臓の働きを表す大切な指標です~
eGFR(推算糸球体ろ過量)は、腎臓が1分間にどれくらい血液をきれいにできるかを推定した数値です。健康診断や血液検査で測定されるクレアチニン値、年齢、性別から計算され、腎臓の働きを評価するために世界中で広く用いられています。
eGFRは100点満点のような点数ではありませんが、一般的には数値が高いほど腎臓の働きが保たれていると考えられます。慢性腎臓病(CKD)の診断や重症度の判定にも用いられ、eGFRが60未満の状態が3か月以上続く場合は、CKDが疑われます。
一方で、eGFRが正常範囲でも安心とは限りません。
例えば、尿たんぱく(蛋白尿)や血尿が認められる場合には、eGFRが保たれていても腎臓病が隠れていることがあります。逆に、高齢の方では加齢に伴ってeGFRが低下することもあり、数値だけで病気と判断することはできません。そのため、CKDの診療ではeGFRと尿たんぱく(蛋白尿)の両方をあわせて評価することが重要とされています。
腎臓の働きは、風邪や脱水、一時的な薬剤の影響などでも変化することがあります。そのため、一度の検査結果だけではなく、定期的に測定し、数値の推移を確認することが重要です。
eGFRの低下速度が速い場合や、蛋白尿を伴う場合には、原因を詳しく調べ、早期から適切な治療を行うことで、腎機能の低下を抑えられる可能性があります。
当院では、血液検査によるeGFRだけでなく、尿蛋白定量検査や尿検査、必要に応じて腎エコーなどを組み合わせ、腎臓の状態を総合的に評価しています。
「健康診断でeGFRが低いと言われた」「毎年少しずつ数値が下がっている」「尿たんぱくを指摘された」という方は、お気軽にご相談ください。





