不整脈について
心臓が規則正しく動くためには、電気信号が順序よく心臓の筋肉を伝わっていく必要があります。心臓の右心房の側にある洞房結節という場所から出た電気信号は、一定の道筋を通って順序よく伝わりますが、この経路のどこかで「信号が伝わりにくい場所」や「途中で異常な信号を発生する場所」があると、様々な不整脈が発生します。
不整脈には大きく分けて2種類あり、一つは脈が速くなる不整脈(頻脈性不整と呼びます)で、もう一つは脈が遅くなる不整脈(徐脈性不整脈と呼びます)です。脈拍は1分間に60-90回程度ですので、1分間に100回を超えるようなら脈の速いタイプと考え、逆に1分間に50回以下の脈拍であれば脈の遅いタイプと判断します。
脈が速いときには胸がドキドキするのはイメージが付くかと思いますが、これは脈が遅いときにも言えますので、「なんだかドキドキするな」と感じられたときには早めの受診をお勧めします。
心電図やレントゲン、時にはエコー検査も行いながら不整脈の原因を調べていき、原因に応じた治療を進めていきます。